全員バスを降りた後、先生たちと生徒たちは運動場に集まった。
そして先生の話が済んだ後、全員、運動場で解散した。
運動場で解散した後、すぐに僕と加恋ちゃんは顔を合わせた。
「加恋ちゃん、一緒に帰ろう」
「うん、帰ろう、優くん」
僕と加恋ちゃんの様子を同じクラスの数人の男子たちがニヤニヤしながら見ていた。
男子たちがニヤニヤ……。
まぁ、想定内だよ。
夜のときのあの茶化し方を見てたら。
帰り道。
僕と加恋ちゃんは重たい荷物を抱えながら歩いていた。
「加恋ちゃん、荷物重たいでしょ。僕、半分持つよ」
「少し重たいけど大丈夫だよ。ありがとう、優くん」
かわいい笑顔の加恋ちゃん。
…………。
……僕は……。
僕は……変態……なのかな……?
加恋ちゃんが重たいバッグを一生懸命持っている姿が……可愛くて可愛くてしかたがないと思っている。
今すぐにでも加恋ちゃんのことを抱きしめたい。
……でも……加恋ちゃん、荷物を持つのに必死そうだから、それはやめておこう。