だけど加恋ちゃんのことを抱きしめているととても温かい。

 寒さなんかあっという間に吹っ飛んだ。


「優くん……」


「加恋ちゃん……」


 加恋ちゃんのことを抱きしめたい。

 加恋ちゃんに触れたい。

 加恋ちゃんのすべてがほしい。


「すべてがほしい……」


「優くん……」


「僕は加恋ちゃんのすべてがほしい……」


「優くん……」


 僕は加恋ちゃんを抱きしめ、そしてキスをした。


 その後、僕は加恋ちゃんの首筋の方に顔をつけ、首筋にもキスをした。


 加恋ちゃんの首筋にキスをした後、僕は加恋ちゃんの耳元にキスをして耳をやさしくかんだ。

 僕が加恋ちゃんの耳をやさしくかんだとき、加恋ちゃんが「きゃっ」と声を出したのが、ものすごくかわいいと思った。

 そのかわいい声が、より僕の気持ちを高ぶらせた。

 加恋ちゃんの声があまりにもかわいい声だったから、僕はそんな加恋ちゃんに「かわいい」と耳元で囁いた。


 もう離したくない。

 誰にも渡したくない。

 僕だけの加恋ちゃんでいてほしい。