「……加恋ちゃん……さっきはごめんね……僕、自分の気持ちを一方的に加恋ちゃんに……」
加恋ちゃんのことを好き過ぎてのこととはいえ、急にあんなこと……。
「優くん、謝らないで。……わたし、優くんの気持ち嬉しかったよ」
「加恋ちゃん……」
「わたしの方こそ、ごめんね。優くんの気持ちを突き放すようなことをして」
「加恋ちゃん……」
「わたしは優くんとこうしているだけで幸せ」
「僕もだよ、加恋ちゃん」
「優くん……」
この後も僕と加恋ちゃんは、いろいろな話をして過ごした。
そろそろ加恋ちゃんが帰る時間になって僕は加恋ちゃんのことを送って行こうと一緒に家を出た。
加恋ちゃんのことを送っていくときも、僕と加恋ちゃんは手をつないで歩いていた。
加恋ちゃんと一緒に歩く道のり。
僕は加恋ちゃんと一緒に歩くことができて、とても幸せに感じていた。
とても幸せに感じながら歩いていると、あっという間にさっき加恋ちゃんと待ち合わせていた公園が見えてきた。
「優くん、わたしはここで大丈夫だから、ありがとう」