僕は、そんな加恋ちゃんのことを見つめた。


 加恋ちゃんは恥ずかしそうに僕から目をそらしている。


 僕は、そんな加恋ちゃんに……。


「加恋ちゃん……きれいだよ……」


 僕は加恋ちゃんにやさしく声をかける。


「……優くん……」


 加恋ちゃんの声がいつも以上に可愛く感じる。


「……優くん……じゃない……」


「え……?」


「……いつもの優くんじゃないよ……」


 ……加恋ちゃん……?


「いつもの僕って……?」


 いつもの僕って何……?


「僕だって男だよ? 好きな女の子と二人きりになれば何をするかわからない」


 今の僕は全く抑えがきいていない。


 加恋ちゃんは、まだ恥ずかしそうに僕から目をそらしている。


 その様子が、よけい僕の気持ちを高ぶらせる。


 僕は加恋ちゃんの首筋を見た。

 白くてスッとのびた長い首。

 その首筋がとても色っぽい。

 その色っぽい首筋が、ますます僕をそそらせる。

 そして……。



 そして僕はそんな加恋ちゃんの首筋に……キス……をした。