加恋ちゃんとの会話が落ち着き、今、僕と加恋ちゃんはジュースを飲んだりクッキーを食べたりしている。


 その間、僕と加恋ちゃんは無言になっていた。


 …………。


 ……無言……。


 ……あれ……?


 一つの部屋に僕と加恋ちゃんが無言……。


 今、一つの部屋に僕と加恋ちゃんは二人きり。


 僕は、一つの部屋に加恋ちゃんと二人きりだということを急に意識をし始めた。


 一つの部屋に加恋ちゃんと二人きり……好きで好きでたまらない加恋ちゃんと二人きり……。


 ……なんだろう……。


 ……なんだろう……この気持ち……。


 この気持ちの高ぶり……。


 僕は加恋ちゃんの方を見た。


 加恋ちゃんはジュースを飲んでいた。


 なんでだろう……。


 加恋ちゃんは、ただジュースを飲んでいるだけなのに……。

 ジュースを飲んでいる加恋ちゃんが……エロく感じる。

 ストローに口をつけてジュースを飲んでいる加恋ちゃんがとてもエロい……。

 ストローに口をつけている加恋ちゃんの唇が……。

 加恋ちゃんのすべてが……。


 僕は、そそられてしまう。