「だから…
ハイ…」



「ん?…なに?」



「カギ…持ってて
いつでも来て…」



優香さんに合鍵を渡した



「うん」



「いなくて寂しい思いさせるかもしれないけど
持ってて…」



「うん」



「付き合ってまだ数ヶ月だけど
オレは優香さんと合ってるかなって、思う

性格もそぉだけど
料理の味も…
肌も…
優香さんと合ってるなって」



「ホントに?
私も…
九條さんといると
いい意味で気持ちが楽で…
ずっと一緒にいてもいいな…って
ずっと一緒にいたいな…って
いつも思う…」



「直してほしいところとか、ない?」



「んー…特にないかな…」



「オレ、言ってもいい?
優香さんに直してほしいところ」



「え!なに?
私、嫌なところとかあった?」



「うん
オレも
直さなきゃいけないところなんだけど…」



「え、なに?
緊張する…」



「…九條さん…て呼び方
付き合ってるのに
ずっと、九條さんだったから…」



「もぉ…なんだー
もっと他のことかと思って心配した」


優香さんがホッとした顔をした



「オレが先に直す!

優香…」



優香さんが恥ずかしそうに笑った


かわいい



「あ、笑った!
せっかく直したのに」



「ごめん…
私も直すね、そのうち…
九條先生」



「それ、ズルい!
オレちゃんと呼んだのに…」



「うん、ズルいよね…」



ふたりで笑った


かわいいから、許す



「笑ってごまかしてる?

まぁ、いいや…

好きだよ、優香…」



ーーー



「うん…私も…

好きだよ、慧…」



ーーー



好きだよ…



オレ、順調に恋愛してる