「ベッド…大きいですね
いつも、ひとり?」



「なに?まだなんか疑ってる?
ひとりだけど…」



「疑ってないけど
こんなに広いベッド
ひとりでもったいないな…って」



「うん
寝相悪いのかな…オレ
でも、ゆっくり休みたいから
ベッドはこだわって選んだ」



「うん、気持ちいい…」



「ねぇ…優香さん…」



「ん?」



「広いからって
そんな、離れないで…

もっと、こっち来て…」



「うん…」



優香さんがオレの近くに身体を寄せた


フワって
優香さんの温もりと
甘い匂いが香った




「やっぱり大きかったね」



「ベッド?」



「いや…オレのシャツ」



優香さんの胸元がなんとなく見えた



「うん…」



優香さんをそっと抱きしめた



優香さんの柔らかい身体が

オレの身体に馴染んだ




「…おやすみ…?」



「…うん…」


オレの胸元で優香さんの声がした




「じゃ…おやすみ…」


ーー


額に軽くキスした




「おやすみ…」



顔をあげた優香さんと

目が合った



「ごめん…オレ、寝れない…
おやすみ…できない…」



「うん…私も…」


優香さんがクスクス笑った



「優香さん
今、何考えてる?」



「んー…なんだろ…」



「料理のこと?
明日、何作ろーかなとか?」


優香さんがまた笑った



「うん
いつも寝る前に考えるかも…

でも、今は
ドキドキして、何も考えられなかった」



「オレも…」



「最近は…
料理のことより
九條さんのこと考えてたかも…」



「ウソ…嬉しいね
例えば?どんな…?」



「んー、
明日も来てくれるかな?とか

今日笑ってたな…とか

会いたいな…とか

抱きしめてほしいな…とか…」



「とか…?」



「…とか?」



「オレは…

かわいいな…とか

大好きだな…とか


キスしたいな…とか

とか…」




ーーー



「愛おしいな…とか」



ーーー



「綺麗だな…とか」



ーーーーー



「ずっと一緒にいたいな…とか」



ーーー

ーーー



お互いにお互いを求めてる


愛情のある繋がり



ーーーーー



「好きだよ…」



ーーー

ーーー


「私も、好き…」



ーーーーー

ーーー



優香さんは

気持ちいいだけじゃなくて

心地よかった…



ーーー



たぶんそれは

心も繋がってるから




愛してくれて


ありがとう



ーーーーー



オレは深いキスをした