少し飲んだら

優香さんが赤くなった



かわいいな



「いつも自分が作った料理ばかり食べてると
味がわからなくなることがあって
人が作った料理食べたくなります」



「へー…料理を仕事にしてる人って
そんなこと思うんだ…」



「この味でいいかな?とか思います」



「うん
オレは好きですよ
優香さんの味」



「そう言ってもらえると、安心します」



「オレだけじゃなくて
現にお客さん増えてるわけだし…

早く夢、かなうといいですね
素敵な旦那さんに
巡り会えるといいですね」



「あー…
覚えてましたか?
初めて会った日にあんなこと言って
すみませんでした」



「オレ、夢とかなかったから…
夢持ってる人、尊敬します
かなえようと努力してる人って
素敵だなって思うし…」



「夢って言える程の夢じゃないですけどね」


優香さんは
恥ずかしそうに微笑んだ