-侑side-


『……あ、柚真、ここなんだけど…、』


勉強を始めてから数時間後。

最初は俺の隣で勉強していた柚真は

気づいたらベッドを背に眠りこけていた。


『………無防備すぎ。』


つん、と頬を指で突くと

んん…、と少し険しい顔をした後に

そのまま規則正しい寝息を立て始めた。