「お、お待たせ。」

『おう、さんきゅ。』


部屋に入ると

相変わらず侑は自分の部屋かのようにくつろいでいて

私は、はい、とお茶を手渡した。


「んで、どこ?教えてほしいの、」

『はや、もーやんの?勉強、』

「べ、勉強しに来たんでしょ、」


ふぃ、と私が顔を背けると

侑は私と距離を詰めて、柚真、と呼んだ。