「あ、ほんとだ、美味しい。」

『ふっ、なんで作った本人が意外そうな顔してるの?』


見た目も美味しそうにできてるじゃん、と

氷室は笑った。


「よかったね、柚真、」

「うん。ほんっとにありがとね、羽瑠。」

「んじゃ、切ったやつラッピングしよっか。」


余ったやつは私らで食べよー、と

羽瑠は鼻歌を歌いながらキッチンに戻っていった。