『入学式の入り口は、こちらですよぉ~』

先生らしき人が声をあげて、叫んでいる。

あたしたちは、門の前で、写真をとって、中へ入った。



『じゃあ、心愛お母さんたち名前書いてくるら、先席に座っときなさい。』

あたしは、お母さんたちと離れて自分の名前が書いてある椅子に座った。


『まだかなぁ~』

そんな独り言を言っていると、後ろから肩を叩かれた。

振り向くと、綺麗な顔立ちの女の人がいた。
『ねぇ~ねぇ。』

『はッ……はい。何ですか?』
あたしは緊張してしまい、少し声がちいさかったかな?

『どうしたの?緊張してるの?』
女の人は下を向いてるあたしの顔を覗き込んできた。

『どぅしたの?あっ!あたしは西城留季(サイジョウルキ)!留季って呼んで!』
留季は、笑顔で言った。可愛い~!

『あたしは、立花心愛(タチバナココア)!心愛って呼んでね!』

あたしは、自己紹介をしてメェルアドレスを交換して式が始まるまで、留季と色々な事を話していた。