「紬ちゃん、これから響と2人きりで会うのも遠慮してもらってもいいかな?」


咲さんの綺麗な顔を見つめるだけで精一杯だった。


彼女である咲さんの気持ちは理解できる。

幼馴染って言ったって性別は女である私と彼氏の響ちゃんが2人でいるのは嫌だと思う。


泣きそうになるのを堪えて、床に置いてあった自分の鞄を拾って咲さんに頭を下げた。


ピザの箱を持ってこっちに来る響ちゃんが私を見た。