咲さんと2人。

沈黙に包まれた。


「幼馴染の紬ちゃんね?」


幼馴染の、って言われて胸に痛みが走る。


本当のことなのに。


「はい.....」


「今日、ここに泊まることになったの。」


ズキン、とさっきよりも痛む胸を手で押さえた。


男女が一晩同じ部屋で過ごす関係なんて、私にもわかる関係だ。


響ちゃんに彼女がいないなんて思ったことはないけれど心の準備が欲しかった。