りっちゃんからメッセージが来ていた。

アメリカに来てからやりとりをしたのは一回だけ。

着いたよって連絡したそのときだけ。

家族になんかあったのかな?

両親とは仲も良く連絡は頻繁に取っている。

りっちゃんにメッセージの返事はせず電話を掛けた。

「はい....」

「りっちゃん?紬だけど」

「つー?何?どうした?」

どうした?はこっちのセリフなんだけど....。

「りっちゃんからメッセージ来てたから。」

「見たの?」

「見てない。」

りっちゃんのため息が電話越しに聞こえた。

「説明とか色々めんどくさいから省くけど響ちゃんにつーの嘘がバレた。」