そんなことしたらダメだよ


彼女以外にそんな優しくしたらダメなんだよ


ゆっくりドアが閉まる


すぐに鍵を掛けた。


響ちゃんがドアを叩く。


「紬!」

すぐに電話を切ったんだろう。

もうこれ以上優しくなんかしてほしくなかった。

響ちゃんを忘れられなくなる.....

ドアを開けたら響ちゃんに抱きついてしまいそうになる。

だから開けられない....

しばらくすると響ちゃんは諦めたのか隣の部屋に入っていく音がした。

玄関に蹲って泣いた。

響ちゃんっ....!

好きだった.....

好きだよ、大好きだよ....

でも響ちゃんから卒業するね。

バイバイ....響ちゃん....