「久しぶり」

何とか頑張って言葉が出た。

「元気だった?」

気にかけてくれてたんだと思うと嬉しくなる。

「うん.....」

ずっと響ちゃんに甘えてきたから、それが突然なくなっておかしいって思ってくれたのかな?

「紬....引っ越すの?」

万が一、響ちゃんに聞かれたらと用意していた答えを口にした。


「彼氏のところに....引っ越そうと思って。」


響ちゃんの目が大きく見開かれた。