「丁度良い機会だと思う。引っ越しどうしようかなって考えてたから。」

「紬.....」

「会えなくなる距離まで離れないと響ちゃんのことは諦められないと思う。だから私が行くよ。私に行かせて?」

「紬はそれでいいの?」

「うん.....」

日和はそれ以上何も言わなかった。

決心が鈍らないように篠原課長にはその日のうちに伝えた。


もう後戻りは出来ない。