「白木、千堂」

お昼休み、上司の篠原課長から呼び出された私と日和。

日和とは同期で入社以来仲良くしている。


篠原課長の後をついていくと、会議室に連れてこられた。

心臓がドキドキする。


篠原課長にいつも怒られてばかりの私は、また叱られるんじゃないかって怯えていた。


篠原課長が私達と向き合うように振り返った。


「戸上を知ってるか?」

戸上さん....

営業部のエースだから知らないわけない。

私達と日和が頷くと、篠原課長が腕を組んだ。