「もう響ちゃんのこと諦める....」

りっちゃんが隣で大きなため息をついた

「それ何回目?」

呆れたような顔で見てくるりっちゃんから目を逸らす。

これまでだって何度も同じこと言ってきた。

だけど今回こそは、諦めなきゃいけないって思った。

「引っ越さない限り、響ちゃんの彼女を見続けることになるけど?」


そうだよね....


「俺だってずっとつーを泊めるわけにはいかないんだからちゃんと考えてよね。」

りっちゃんの言い方は優しくないけど、私の髪を撫でる手は優しくて温かった。