「それも犯罪なんだ……」

いやいや、それが犯罪って認識がないんだ……。私は呆れるけど、天宮さんはシュンと落ち込んでしまっている。仕方なく私は天宮さんに抱き付いた。

「……私、きちんと天宮さんのこと好き。だから待っててほしい。ちゃんと大学卒業したら、私ことお嫁さんにもらってください」

そう言い、私は天宮さんにキスをする。頰じゃなくて唇に。こんなことを言ってキスしたら結婚式の誓いのキスみたい。

「じゃあ待ってる!婚約指輪今度見に行こうね!」

ニコリと天宮さんは笑う。よかった、元に戻ってくれた。

ヤンデレ彼氏に法律で対抗しつつ、自由と安心を作っています。