キョロキョロと辺りを見渡すも、近くには私たち以外誰もいなくて、

『‥‥あれ?』

もう一度視線を彼女達に戻したら、もう居なくなっていた。


結局、美女が誰か分からず首を傾げたら、

『コッコ?どーした、首傾げて』

『あ、うんっと‥‥さっきね、ふぅにぃのこと女の子たちが美男って言ってたんだけどね?』

『美男、ねぇ。それで?』

『その子達が美男美女だ、ってさ。美女さんがいたのかなぁ、近くに』



私が言ったら、兄ばかにされそうだけど。

お兄がイケメン過ぎて、耐性がついた‥‥気がする


『そりゃ、その美女っつーのはお前の事じゃね?』


『え!?わ、わたし!?ふふっ、まさかぁ』



お兄ったら、いつお世辞覚えたんだろ。

『あっ、ふぅにぃ私、アイスのコーン、ダブルスで食べたいっ』

『チョコ?抹茶?』

『チョコっ!』


お兄が手を繋いでくれるから、そっと指を絡めた

お互いがお互いに、



迷子にならないように。



『って、あ"!!!』