その場から逃げ出す決断をしたのは早かったけれど、それ以上にカミサマのスピードが速すぎた。
それこそ8年前と比べ物にならないくらい。8年前は着物を汚さないよう静々と歩いていたのに、今ではその裾を振り乱して追いかけてくる。
それでも何とか3階まで逃げ延びたとき、向かいから走ってくる新菜と出会った。
新菜の隣に美依がいないことから、彼女がもうここにいないことはすぐわかった。
美依が生きているなら、こんな不安な状況で新菜を1人にさせることはないだろうから。
それこそ8年前と比べ物にならないくらい。8年前は着物を汚さないよう静々と歩いていたのに、今ではその裾を振り乱して追いかけてくる。
それでも何とか3階まで逃げ延びたとき、向かいから走ってくる新菜と出会った。
新菜の隣に美依がいないことから、彼女がもうここにいないことはすぐわかった。
美依が生きているなら、こんな不安な状況で新菜を1人にさせることはないだろうから。