しかし。
ピピピピ、ピピピピ――。
鳴ったのは、私のスマホだった。好きなインスタグラマーのライブがこの時間に始まるから、いつもアラームをかけていたのだ。
8年前裏はないちもんめをやった時にはスマホなんて持っていなかったから、アラームを切るのを忘れていた。
その音に、耳のいいカミサマが気づかないわけがない。
和紙をひらりとなびかせると、「弐」のカミサマは全速力でこちらに向かってくる。
「ごめん。逃げるよ……!」
ピピピピ、ピピピピ――。
鳴ったのは、私のスマホだった。好きなインスタグラマーのライブがこの時間に始まるから、いつもアラームをかけていたのだ。
8年前裏はないちもんめをやった時にはスマホなんて持っていなかったから、アラームを切るのを忘れていた。
その音に、耳のいいカミサマが気づかないわけがない。
和紙をひらりとなびかせると、「弐」のカミサマは全速力でこちらに向かってくる。
「ごめん。逃げるよ……!」