小学生からやり直してきて欲しい。
綺麗な心を持つなとは言わないが。
このままじゃ君は詐欺にあうかもしれない。
ヘンな男に利用される未来が見えて仕方ない。
とりあえず付き合う友人は、もっと慎重に選んだほうがいいんじゃないか。
「優しくなんて。ない」
「え?」
「あまり人を簡単に信用するな」
間違っても俺みたいなクズに弄ばれるなよ。
「わかりました」
わかったなら、よし。
「レイジさん以外のひとには。ついていかないようにします!」
そこで俺を除外するのなんで?
「おっ……と」
手元が狂い、酒をテーブルにこぼしてしまった。
気づいたら飲みすぎていたようだ。
「あ、わたしがやります」
タオルを俺の内ももに当ててくる、トウカ。
「いや。自分で……」
「これはもう着替えた方がいいかもですね?」