「どうでした、生徒達と顔を合わせてみて」


お節介ジジ……コホン、学年主任の森が職員室で問いかけてきた。


「はい。希望もあれば不安も抱えている、そんな表情をしていましたね」


頭悪そうなガキばっかだったな。

所詮は平々凡々な公立高校。


「我が校を優秀な成績で卒業された佐藤先生なら。お困りになることも、そうないかもしれませんが」


ねえな。チョロいだろ、教師なんて。

一般企業に就くこと考えたら。

安定した生活――金と休みが手に入った。


これでこそクズライフを充実させられると言ったもんだ。