「一つ提案なんだが。タクシーを使わないか。もちろん俺が支払いをする。君を先におろすから、君は安心して家まで乗っていけばいい」
わたしに美味しい展開すぎて思わず叫んじゃいそうになるけれど、グッとこらえる。
「わたしの家……ですか?」
「ああ、もし君の家の場所を俺に知られるのが怖いというなら。駅か、ある程度近くなればおりればいいんだ。ただ、こんな時間だからな。一人で歩いて帰るのも危険だと思ったのだが。どうだろう?」
ねえ、センセ。
「……よろしくお願いします」
わたし、センセのその
紳士の仮面を剥がしたくて仕方ない。
ほんとは欲望まみれなんでしょ?
知ってるよ。
男の人は女の子が大好きだってこと。
だから水着の写真の女の子が表紙の本とか買ってるんだよね。
お金を払って女の子と遊ぶんだよね。
いいの、そのくらい、普通のことだから。
本気になってるわけじゃないなら、我慢できるよ。
センセが女の子とご飯食べたりお酒飲んだりしてるのも。