店を出て、ほろ酔いで駅へ向かう。


そこまで貯えがあるわけじゃない。


学生時代にやっていた家庭教師と塾講師代は、ほぼギャンブルとオンナと酒とタバコに消えた。


だからこそ俺は

これからも働き続けるしかない。


すべては充実したクズライフを継続するために。


乗り込んだ電車にいたのは

酔っぱらいのサラリーマン

遊び呆けている学生

こんな時間まで仕事していた人間


…………と、少女。