「うぅっ。くっ。…」 声を押し殺して泣いていた。 「うっ。和、ねぇっ。くっ…」 コンコン 急いで涙を拭いて返事をする。 「はーい。」 勇『僕、勇知だよ。入るね。』 「どーしたのぉ?」 泣いていたのを悟られたくなくて、無意識に作り笑顔になっていた。 勇『泣いていいよ。』 「え?」 勇『もっと泣いていいよ。俺がいるから。』 っ。 「ふぇっ…勇知、くんっ。」 ギュッ 私のことを抱き締める勇知くん。