暴走族に関われば、今まであいつらの目に入らなかっただろうが、直ぐに見つかるだろう。


そんなの、最初から分かってる。


「わかってます。今まで折角隠してきたことがすぐに見つかること。奈都乃さんにしてもらったことが無駄になることも。」


分かってるんだ。全部。


奈『ならっ「それでも、心配なんです。自分が我が儘言ったために親が捕まったなんて。」っ…。』


全部私の失態。だからこそ心配なんだ。


春『奈都乃さん、私も同じ意見です。奈都乃さんが嫌いだから入りたい訳じゃない。私達の親だから。私達が何とかしなきゃいけない問題だから。お願いします。』


春…


奈『…いいわ。』


「じゃあ!場所教え下さい!」


私は慌てて頭を下げる。


春も続け頭を下げる。


奈『でも、条件があるわ。』


なんだろ。でも、それで入れるなら!


「はい。」


奈『アイツら…朝顔は訳有りの人が多いわ。仲間に入れてもらうにはそいつらに認めて貰う必要がある。それは、深い。なんでもかんでも突っ込んではだめよ。』


深い…


奈『暴走族な訳だから、危険は付き物。だからと言って無茶はしないこと。一人での行動を控えること。そして、もし、アイツらに見つかってしまったらいつでも逃げてきなさい。連絡すること。』



奈都乃さん…



「『はいっ!約束します!』」