「嫌だよ!」私が否定をすると
「は?何言ってんの?覗いてた人誰だっけ?」すかさず梓瀬君がそう言い放った。
「うっ…」
(何で私がこんな事になるの?)
「何でこんな事になるの?とか思っただろ」
「え!?何で分かるの!?声に出てた!?」
私は心を読まれたと思って慌てていると、

「心を読まなくても顔に書いてあるから」
と梓瀬君が笑いながらそう言った。

「で?どっちにすんの?」
「え?」
「付き合ってるフリをするかしないか」
「ごめんなさい」と私が告げると
「ふーん?あーそう」
私は梓瀬君が納得してくれた!と思っていたけど次の瞬間、梓瀬君が言った言葉で私は固まった。

「なら学校中に告白現場見ていたって事バラしていいんだね?」
「え………いや、その…」
(脅しだ!完全に脅されてる!)