入学式-桜の舞う季節。

藺波 楓奈は幼馴染の宇月 未紅と今日から通う高校の桜の道を歩いていた。

「同じクラスだといいねー」と未紅が言うと「本当だねー」と楓奈が返す。

キーンコーンカーンコーン

入学式の始まりを知らせるチャイムが鳴り響く。

「わわっ!遅刻するよー!」
「急ごう!」
二人は急いで体育館へと足を速めた。