それから夏が終わって
秋が来た頃アタシは
涼に告白した。



『……好きっ…』


「ん?」

『だからっ……!


涼が好きって言ってんの』

「ははっ。はじめてだよ。
キレながら告られたの笑」

『もうっ!!
こっちは真剣なのっ!!』

アタシは半ば
恥ずかしさで半泣きに
なってたね。


「俺も莉桜が好きだよ。
俺の作り笑いにも気付いてくれてちゃんと俺の事見てくれてんだなって思ってた。
……って何泣いてんだよ~??」

『ヴぅ……。だってまさか涼が…アタ…シの事……好…っきだと……思わ…』

言葉になってなかったね。

アタシたちはこうして
1年の秋に付き合う事になった。