「なぁ莉桜…あのリングはつけてないんだ……??」 アタシの薬指を見て浩が悲しそうに呟いた。 『ううん…… 違うの…実は今ね…』 アタシは浩の従兄弟でもある五十嵐遠矢の話をした。 出逢った時から今日のことまで…全部を浩に話した。 全てを知ってもらいたくて……。 アタシがリングをしてないのは涼を忘れたわけじゃないよ… って事を浩にわかってほしかったから。