「……はっ…はっ…
莉桜…………」


遠矢先輩の声がした。



振り替えるとアコギを抱え息を切らした先輩がいた。



走ってきたの━━━━?




『先輩……。

どうしてあの曲……。

知ってたくせに…アタシと涼の思い出の曲って知ってたくせに……

何でアタシの前で歌ったんですか?

アタシ聞きたくなかった…

ずっと聞けなかったのに…………』




アタシは泣きながら訴えた………。