俺は、家に帰って晴香に謝ろうと携帯を手に取ったが、勇気が出せずその日は連絡を取らなかった。


翌日、晴香は休んでしまった。


「あれ?晴香ちゃん休み?」

「…うん」

「なんかあったのか?」

「実は‥」


俺は昨日あったことを全て一輝に話した。

「なるほどなぁ…」

「俺、絶対嫌われた――‥」

無言の時が10分ほど続いたあと、一輝が口を開いた。

「拓真、このままでいいのか?」

「え?」

「許してくれるかは分からないけど、自分の気持ちちゃんと伝えろよ。絶対このままじゃ後悔するぞ」



「……そうだな!一輝サンキュ、俺今から晴香のとこに行ってくる!」

「おぅ、がんばれ」



俺は、学校を抜け出し晴香の家へ向かった。