「んっ‥やだ!!」 晴香は、俺を突き放して雨の中を走っていってしまった。 「晴香ーー!!」 叫んでも、振り向いてくれなかった。 「はぁ…何やってんだ‥俺」 この関係が壊れるのが嫌で"好き"という気持ちは隠していたのに‥自分で壊してしまった。晴香を傷付けた。 もう「拓ちゃん」って呼んでくれないかもしれない‥。 嫌われてしまったかもしれない。