「拓真ーお前なんか顔がにやけてるぞー(笑)」

こいつは堀越一輝(ホリコシカズキ)。
中学の友達で、俺のよき理解者。

「いいことでもあったのか〜(笑)」

俺は頬を真っ赤にして
「‥‥は、晴香と遊びに行く‥」

「お!まじか!!よかったな〜!それで、言うのか?」

「何を?」

「"好きだよ"って」

「ばーか。言わねぇよ!じゃあな〜」

「楽しんでこいよ〜」



正直、晴香に気持ちを伝えたかった。
晴香も俺を好きでいてくれてるかもしれない。だけど、それは友達としてだから‥

今のこの関係を壊したくない。

晴香に嫌われたくない…。



だから言わない。