楽しく登校していると、後ろから聞き覚えのある声がした。

「あれれれ〜どうしたの、その、手?」

俺と晴香は目を合わせて、繋いでいた手をパッと離した。

「おめでと、やっと恋人同士か〜」

「か、一輝」

「よかったね、晴香ちゃん」

晴香は頬っぺを赤くして「ありがとう」と微笑んだ。

「拓真のことよろしくね」

「うん!」

「拓真〜お幸せに☆」

「さ、サンキュ」

一輝にはいろいろ世話になったから、あとからなんかおごってやろう。


そして、俺らは学校に着いた。