そして、その後のことはあんまり記憶にない。気づいたらお腹いっぱいになってて、風呂も入ってて、寝る準備をしていた


もう、こんな時間か


あたしあの後どうしたんやろ

ちゃんと出来てたかな

少し今日は疲れたよ。このまま進んでいくんやと思ったら、少し怖くなった


誰があたしを覚えていてくれるやろうか。
いつか皆んな忘れてしまうんちゃうやろか。
怖い


コンコン

ノックの音


志木かな

さっき眠れるように紅茶を入れにいくってゆうて、部屋から出て行った気がする


志木に甘えてしまう。強くならな。
強くならなって思うのに、まだどうしても怖い。弱いから

こんな中途半端な覚悟じゃ、いつか絶対うまく行かへんくなる。

受け入れな


現実世界に戻ってきたんや。これがあたしの進む道なんやから

どうぞ


ノックの音にそう返して、眠る準備をする。
明日には帰れるかなって思ったけど、このパーティーの余韻で、帰れなさそう。

困ったな



「鈴…」



え?