その後由香は保健室に連れてきてくれた。
どうやら私は泣き疲れて寝てしまっていたらしい。起きたらお昼だった。

「授業!」
「それなら大丈夫だよ。」
「未来翔…いつからいたの?」
「んー いつだろ?朝とか?」
「うそ!?ご、ごめん」
「全然。可愛い寝顔だったよ」
「もう!冗談ばっかり!」
「冗談じゃないって笑 莉央はじゅうぶん可愛いよ」
「な、何言ってるの!?////」
「あはは、照れてる」
「照れるに決まってるでしょ!」
「だって本当のことだし。出来れば玲於なんか早く忘れて欲しいよ。」
「何言って…」
「好きなんだ莉央のことが。だから、早く玲於なんか忘れて俺を見て欲しいんだ。」
「え、未来翔…?」
「って、今言われても困るよな。ごめん、忘れて!」
「未来翔…ありがとう。私、未来翔には本当に感謝してるの。私が辛い時はそばにいてはげましてくれた。でも私、今は返事出来ない。」
「そうだよな」
「だから、私の気持ちが落ち着いたらまた返事させて。」
「うん、ありがとう。とりあえず教室戻ろっか」
「そうだね。」

その後の授業は全然頭に入ってこなかった。
玲於にはすごく心配されたけど、私は大丈夫と
だけ言って席に戻った。その時私はどんな顔をしていたんだろうか。きっと酷い顔だったのだろう。帰りも玲於に話しかけられたけど無視してしまった。きっと嫌われたなぁ。ごめんね、玲於。
でも、今日だけはいっぱい泣かせて…