トイレに逃げ込んじゃった。
でも、なんで?
なんで…う、うわぁぁぁん

どうして言えなかったんだろう、おめでとうって。
今は華帆とも会いたくない。
華帆、どうして?私が玲於を好きなの知ってて
OKしたの?
華帆も玲於を好きだったのかもしれない。でも私が玲於を好きだって言ったから、言えなかったの?そうだったならごめんね。本当にごめん。
でも、今は応援できそうにないや…
そう思っていると、トイレに由香と華帆が入ってきた。

「華帆なんで莉央が玲於のこと好きなの知ってて付き合ったの?もしかして、華帆も玲於のこと…」
「違うよ?玲於くんのことは好きとかじゃないよ」
「じゃあ、どうして…」
「告白されたの。で、その時こう思ったの。
青春キター!って。だから付き合った。」
「何それ!」
「え、莉央?」
「どういうこと?それ。」
「そのまんまだよ」
「酷い…親友だと思ってたのに!応援するって言ったのに…」
「だって莉央を応援してたって玲於くんは私のことが好きだったんだもん。意味ないじゃん?告ったとこで振られてたんだから」
「…」
「だから、その前に私が付き合おうって。
莉央とは親友だよ?親友だからやってあげたの。」
「莉央。行こ?」
「由香…」