待ちに待った夏休み!
わたしは学校へと向かう。
わたしの学校は市内で有名な
女子校だ。

ソフトボール部の部室へと
鼻歌を歌いながら向かっていると
誰かがわたしを呼んだ

「眞稀〜!おはよっ!」

同じソフトボール部のミオだ。
おっちょこちょいだけど
実はしっかり者で頼れる友達。

「昨日のリンカーン見た!?」
「見た見た!ちょ〜ウケた!」

なんて会話をしながら歩いていると
体育館でシューティングをしていた
親友のマリアがこっちを見ている。

「マリア〜おはよ!」
「おはよ〜!」

マリアは見かけによらず
ものすごくクールだ。
でもすごく優しくて
わたしの一番の理解者だ。
自信を持って親友って言える
大切な友達だ。

グランドに行くと後輩達が
準備をしていた。

「おはようございます!」

と後輩達の声が
グランドに響き渡る。

「おはよ〜!」

と大きく手を振ってみる。
いつもと変わらない光景だ。


わたし達中3は
引退試合に向けて
中学最後の夏を部活に
注ぎ込んだ。