あの頃17歳だった私は本当に何も見えていなかった。

愚かで浅はかで、これが愛なのだと思っていたのだから...。


でも、今あの時のことを聞かれて私はなんて答えるのだろう。


それは今も...




私は17歳にして夜の街で働いていた。
高校は馴染めずにすぐに中退。地元の仲のいい子達と毎晩遊んでいたらそのままスカウトされ働くことになった。
今までの恋愛も長く続いたことなど1度もなくてどこか心が空っぽなきがしていたんだ。
働きだして毎日浴びるようにお酒を飲んでいて心の隙間がどんどん大きく黒く澱んでいっていた。だけど、私はここが自分の居場所だと思っていたんだ。