「ユニホーム」


「えっ?」



「父親の“誇り”でもあるユニホームだけは変えたくなかったんですよ」



甲子園で戦った

このユニホームだけは…




なにもかもが
お見通しだったのね。



そのまま私は泣き崩れ
武が皆にうまく
説明してくれてユニホームはそのままに。


アナタが今までのことは
言わないでほしいって


頭を下げたときは
涙が止まらなかった。



うれしかった。



私の居場所をなくさないでくれたのよね。