「何でそんな奴かばうんだよっ!!」



「……長沢拓斗」



「こいつのせーで練習試合も潰れたし、お前だって風邪ひいたり!今だって!!!」




「………本当ですよね」


「ならっ!」



「だからと言って武先輩が殴る必要はないです」



「っ!……そうだな」



「俺と酒井先輩の問題」




クルっと向きをかえて
大きく手を挙げると



(殴られるっ!!!)


そう思って目をつぶると
拓斗はほっぺに

パチッ…!


軽く叩いた。



「「?!」」