「あのさ、もし死ぬと分かってたら何がしたい?」


突然聞きたくなった事、

お前もビックリしてたな




「人を……殺すなよっ!!!やめてくれよな~っ!!」



そう笑って場の空気を
流したけど
僕の目を見たあと
ちゃんと答えてくれた。



「……まぁ死ぬなら・・・野球やりたいな」


「はっ?」


「死ぬまでやりてぇ」



こんな馬鹿正直な奴に
真剣に聞いた僕は
馬鹿らしくなった。



「本当にお前みたいな奴初めてだ・・・」



本当は少し
なんて答えるか
わかってた気がした。



「ハハッ!俺も♪」