コイビトと言えばいいだろう。


ある日彼女が僕に近づいて言ったんだ。


放課後。


そんなに勉強して楽しい?って。


バカにするような言い方だった。


僕は彼女に目も合わせず言った。


まぁ楽しくはないって。


でも僕にやることなんてなかったし、家に帰ってすることもない。


そこからだ、彼女は毎日のように放課後話しかけて来た。


たった1年前の話だよ。


彼女の言うことは基本的に何してんの?


から始まった。


僕は部活には入っていたけど結局出ていないし、馴染めるわけでもなくて教室にいるだけだったから


何してんの?


に回答出来る答えはなかった。


彼女も部活には出ていないからいつも暇であったのだろう。


そのうち無言で僕の隣にいるようになった。