彼女から標的が、ナイフの飛ぶ方向が僕に向かないように。


僕は隠れるように生きていたかった。


なのに彼女は僕を檻から連れ出した。


そこが転機だったのかもしれない。


でもそれは彼女にとっても転機だったはずだ。


まさか自分が標的になるなんてね、思いもしなかっただろう。


僕と彼女の関係はみんなに知られることはなかった。


僕はSNSとかしないし、彼女も公表しなかった。


僕と彼女の関係はいたって簡単だ。