紡ぐべき糸


美咲に プロポーズをした時 聡は 結婚することの意味が わかっていなかった。


ただ 美咲を 呼び戻したくて。


美咲と過ごす 甘く 寛いだ時間だけが 欲しくて。


家庭とか、家族とか。


そういうことは 考えていなかった。
 


美咲は 聡に 何も要求しなかった。


いつも 聡の求めるまま 聡を満たし 寛がせてくれた。


聡は 美咲の寛大さに 強く 惹かれていたけれど。


それは 愛ではなかったと 啓子を 愛して気付いた。